抗不安薬の強さランキングを解説!安全に治療していく方法とは

抗不安薬の強さランキングを解説!安全に治療していく方法とは
パニック障害や強迫性障害といった不安障害の治療のひとつとして、薬による治療があります。

しかし、治療薬の種類が多く、自分に合った薬が分からないという方もいらっしゃるでしょう。

本記事では、不安障害の治療に用いられる抗不安薬の効果の強さを、ランキング形式でご紹介します。

不安障害に使われる薬について

不安障害の治療薬として用いられるのは、主に「抗不安薬」「抗うつ薬」の2種類です。

抗不安薬
抗うつ薬

一般的に、不安障害の第一選択薬として処方されるのがSSRIといった抗うつ薬です。

抗不安薬に特徴的な薬をやめにくくなってしまう依存性がなく、安全に使用できるためです。

このように副作用に関してメリット・デメリットがあるため、両者の特徴をきちんと理解した上で使用しましょう。

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抗不安薬の強さランキング

抗不安薬の強さは、作用時間の長さ症状への効き目の強さによって分類されます。

代表的な抗不安薬を、作用時間と効き目の強さに着目してまとめました。

商品名 分類 効果
グランダキシン 短時間型 非常に弱い
デパス 短時間型 強い
リーゼ 短時間型 弱い
レキソタン 中間型 強い
ワイパックス 中間型 強い
ソラナックス/コンスタン 中間型 中程度
セルシン/ホリゾン 長時間型 中程度
セパゾン 長時間型 強い
リボトリール/ランドセン 長時間型 強い
メイラックス 超長時間型 中程度
レスタス 超長時間型 強い

本記事では、このなかでも特に効果の強い抗不安薬5つをランキング形式でご紹介します。

ただし、効果が強ければ強いほど依存性が高く副作用も現れやすいとされているため、
初めて服用する方や副作用が心配な方は、有効性・安全性の高い抗うつ薬から服用してみることをおすすめします。

第1位:ランドセン(リボトリール)

リボトリール/ランドセン
※出典:QLife

有効成分 クロナゼパム
薬の分類 長時間型
主な副作用 眠気、ふらつき、喘鳴、興奮など

抗てんかん薬としても用いられるランドセンは、身体の緊張をほぐすことで不安を和らげ、心をリラックスさせる薬です。

催眠作用があるため、眠気やふらつきといった副作用には注意が必要です。

効果が強い割に比較的安全とされていますが、それでも長期服用で依存が形成されやすいため連用にはご注意ください。

第2位:ソラナックス(コンスタン)

ソラナックス
※出典:QLife

有効成分 アルプラゾラム
薬の分類 中間型
主な副作用 眠気、ふらつき、口の渇き、倦怠感など

抗不安作用に優れた薬で、発作的な不安感に襲われる方によく処方されます。

即効性がありつつ、眠気やふらつきといった副作用は抑えられているため使いやすい薬です。

ただし、効果を持続させるために1日数回服用すると依存しやすくなるためご注意ください。

第3位:ワイパックス

ワイパックス
※出典:QLife

有効成分 ロラゼパム
薬の分類 中間型
主な副作用 眠気、ふらつき、頭痛、吐き気など

即効性のある抗不安作用と、比較的マイルドな副作用が特徴の薬です。

ただし、眠気やふらつきが絶対に現れないというわけではありませんので、車の運転は禁止されています。

また、肝臓に負担がかかりにくいため、肝臓を患っている方の抗不安薬として処方されることがあります。

第4位:デパス

デパス
※出典:QLife

有効成分 エチゾラム
薬の分類 短時間型
主な副作用 眠気、ふらつき、頭痛、吐き気など

抗不安作用や催眠作用、筋弛緩作用によって心と身体をリラックスさせる薬です。

身体の緊張を伴う不安障害や、不眠症にお悩みの方に効果が期待できます。

強い効果が期待できる反面、持続時間は短く効果を得るために連用してしまいがちな薬です。

実際にデパスの乱用で依存症など精神疾患になってしまった症例は数多く報告されているため、慎重に使用する必要があります。

第5位:レキソタン

レキソタン
※出典:QLife

有効成分 ブロマゼパム
薬の分類 中間型
主な副作用 眠気、ふらつき、口の渇き、発疹など

脳の活動を落ち着かせるGABAの働きを高めることで、心と身体をリラックスさせる薬です。

強迫性障害など、不安感が特に強い方に処方されることが多く、SSRI抗うつ薬と併用されることもあります。

不安障害に効果のある抗うつ薬

不安障害の治療には、多くの場合抗不安薬だけでなく抗うつ薬による治療も行なわれています。

抗不安薬ほどの即効性はありませんが、2週間ほど継続して服用することで効果を実感できるようになります。

個人輸入(海外通販)でも購入可能なため、「通院が大変」「忙しく病院へ行けない」など事情があって通院できない方にもおすすめです。

商品名 レクサプロ ジェイゾロフト ルボックス パキシル イフェクサー
画像 レクサプロ ジェイゾロフト ルボックス パキシル イフェクサー
口コミ ★4.5(口コミ数98件) ★4(口コミ数87件) ★4.5(口コミ数11件) ★4(口コミ数63件) ★4.5(口コミ数56件)
有効成分 エスシタロプラム セルトラリン フルボキサミンマレイン パロキセチン ベンラファキシン
特徴 特に社交不安障害向き
よく処方される
すべての不安障害に有効
よく処方される
マイルドに効く 効果が強く、症状が強い方向け 気力低下にも効果あり
副作用 眠気、吐き気 吐き気、めまい、眠気 眠気、吐き気 眠気、吐き気 眠気、吐き気、腹痛
価格 100錠:3,320円~ 30錠:2,700円~ 30錠:2,850円~ 28錠:4,500円~ 28錠:3,320円~
詳細

不安障害の症状ごとに向いている薬が異なるため、上記の表を参考にしてください。

なかでもよく処方されているのはレクサプロ、ジェイゾロフトといった抗うつ薬です。

通販でも処方薬と同等の薬が購入できるため、気になる方は各商品の詳細をご確認ください。

抗不安薬の選び方

抗不安薬には作用時間の長さや効き目の強さ、副作用の種類などそれぞれ特徴があります。

効き目が強いからといって、必ずしもご自分の症状に適しているとは限りません。

ここからは、抗不安薬の選び方の一例をご紹介します。

症状の強さで選ぶ

抗不安薬は効き目の持続時間による違いがあり、症状によって適したタイプが変わります。

不安感が強い方や発作的な不安感に襲われやすい方
→【即効性がある短時間型】がおすすめ
(例:リーゼ、デパス、グランダキシンなど)

ただし、短時間型は依存形成しやすいため、服用量や回数にはご注意ください。

強い不安感が時々見られる方や不安感が長く続く方
→【短時間型~中間型】がおすすめ
(例:リーゼ、デパス、ソラナックス、ワイパックスなど)

一時的な強い不安感を抑えるために短時間型を飲むなど、即効性と作用時間の長さのどちらを重視するかによって選ぶことができます。

常に強い不安感に襲われる方
→【長時間型~超長時間型】がおすすめ
(例:セルシン、リボトリール/ランドセンなど、もしくはSSRIなどの抗うつ薬)

長時間型は1度の服用で効果が長続きしますが、眠気やふらつきなどの副作用がなかなか抜けない可能性もあるためご注意ください。

症状にあわせて選ぶ

抗不安薬には、抗不安作用の他にも催眠作用、筋弛緩作用、抗けいれん作用といった効果があります。

そのため、不安以外の症状に合わせて選ぶという方法もあります。

不眠症状が見られる方
→【催眠作用】のある抗不安薬がおすすめ
(例:デパス、レキソタン、ワイパックス、セルシン/ホリゾンなど)
緊張しやすく肩こりや頭痛などが出る方
→【筋弛緩作用】のある抗不安薬がおすすめ
(例:レキソタン、セルシン/ホリゾン、デパスなど)

副作用で選ぶ

抗不安薬に多いベンゾジアゼピン系の薬は、長期的に服用すると依存しやすい傾向があります。

このような副作用が心配な方は、効果がマイルドな分、依存性も低いグランダキシン(トフィソパム)がおすすめです。

グランダキシン(トフィソパム)
100錠:4,750円~

また、依存性がほとんど無い抗うつ薬も選択肢のひとつとなります。

抗不安薬は通販で購入できる?

抗不安薬は効果が強い反面、依存性などのリスクもある薬です。

そのため、ほとんどの薬は薬局・国内通販はもちろん、海外通販も輸入規制によって購入できません。

【個人輸入禁止の抗不安薬】
・ランドセン
・ソラナックス
・デパス
・リーゼ などほとんどの薬が該当

これらの抗不安薬は、心療内科などを受診すれば処方してもらうことができます。

しかし、通院できない事情がある方は、抗不安薬でも効果がマイルドなトフィソパムや抗うつ薬であれば海外通販で購入可能です。

商品名 グランダキシン レクサプロ ジェイゾロフト
画像 トフィソパム レクサプロ ジェイゾロフト
分類 抗不安薬 抗うつ薬 抗うつ薬
有効成分 トフィソパム エスシタロプラム セルトラリン
特徴 マイルドな効き目で安全性◎ 特に社交不安障害におすすめ すべての不安障害に有効
価格 100錠:4,750円~ 100錠:3,320円~ 30錠:2,700円~
購入

抗不安薬が効かない場合

抗不安薬が効かない場合
抗不安薬では効果が現れない場合は、他の作用機序の薬に切り替えることをおすすめします。

特に、抗不安薬のほとんどを占めるベンゾジアゼピン系の薬は耐性が付きやすいという特徴があるため、次第に薬が効きにくくなってしまう傾向があります。

このような場合には、SSRIなどの抗うつ薬、SDAなどの統合失調症の薬に切り替えることで症状を抑えられることがあります。

まとめ

不安障害にはさまざまな症状があり、人それぞれ症状の強さは異なります。

抗不安薬にも作用時間や効き目の種類に違いがあるため、症状や体質によって治療薬の選び方も異なるのです。

本記事でご紹介した方法も参考に、不安障害の症状を改善へと導きましょう。

ただし、抗不安薬の多くは依存性に注意が必要な薬です。自己判断で服用せず、まずは医師に相談することをおすすめします。

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